これだけ覚えれば大丈夫!ユーザー車検の手引き
車検の費用を最大限抑えることができるユーザー車検ですが、流れがよくわからない、自力で車検を通す自信がない等の理由で避けている人も多いのではないでしょうか?
ネットで調べると事細かに書かれているページが多く、何を押さえておけばよいのか分からないものばかり。そこで、このページではユーザー車検を受けるために必要な最低限の知識や気を付けるべきポイントをご紹介します。
1.ユーザー車検の流れ
検査の流れなどをすべて覚えていなくても車検業者ではない事を検査員に伝えればその場で流れの説明や指示がしっかりとされるので心配いりません。ユーザー車検に必要な物や事前予約の方法、当日の流れを必要な部分だけご説明します。
1-1.前準備
まずは必要書類等を用意しましょう。
1.車検証
2.認印
3.自動車損害賠償責任保険証明書
4.自動車税納税証明書
5.24ヶ月定期点検整備記録簿
この5つが車検前に用意すべき書類です。5の点検整備記録簿は車検後に定期点検を行うのであれば必要ありません。
必要書類を用意したら車検の予約を行います。車検を行う場所は決められていないので以下のurlを参考に行きやすい車検場を探し予約を行いましょう。
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000034.html
予約は車検場によらず以下のページから行います。
https://www.yoyaku.naltec.go.jp/pc/reservationTop.do
予約はその日から数えて14日間の中から選ぶことが出来ます。
1-2.車検当日
予約した時間に合わせて実際に車検場に車を持っていくのですが、車検場に持っていく前に車検場の近くにある民間が経営している模擬試験場(テスター場)で予備検査を受ける事をお勧めします。
模擬試験場では本番と同じ検査を受けることが出来、基準に満たない項目があればその場で整備をしてくれます。模擬試験場に行くメリットは沢山ありますが、中でも検査に慣れることが出来るという点が一番のメリットでしょう。ユーザー車検初心者が陥りやすいミスというのが検査時の操縦ミス(後述)で本来なら通るはずの検査でおとされてしまう、というものです。そんなミスをなくすためにも車検を受ける前に模擬試験場でテストしてもらい検査に慣れておきましょう。場所や会社によって費用は変わりますがすべての検査を行った場合の相場は5000円程度です。※整備が必要な場合は別途整備料金がかかります
模擬試験場での検査が通ったら車検場で実際に検査を受けることになります。車検場に入ったら、まずはユーザー車検の窓口に行きましょう。その後の流れについては随時指示があるので心配する必要はありません。また、車検場によって流れが異なる場合もあるのでネットの情報は参考程度にとどめておきましょう。
手続きが済んだら検査を行うのですが、これについても何をすれば良いのかの指示がありますし、模擬試験場で検査を行っていれば要領もわかっているので心配いりません。
検査が無事に終われば後は先ほど同様流れに沿って手続きを済ませたら新しい車検証とシールをもらってユーザー車検は終了となります。
2.検査で注意すべき所
模擬試験場で確認・整備をしておけば車両の状態によって検査に落ちることはまずありません。しかし、検査を自分自身で行うがために起こってしまう、ユーザー車検初心者特有のミスが二つあります。その二つに気を付けて検査に臨みましょう。
2-1.サイドスリップ検査時に注意すべき所
車がまっすぐ進めているかの検査になります。初心者の方がやりがちなのがハンドルを力強く握ってしまう事です。緊張してハンドリングがうまくいかずに車が斜めに入ってしまうと再検査となってしまいます。検査レーンに入って一番目の検査なので緊張してしまいますがハンドルは軽く握りまっすぐコースに入ることを意識しましょう。
2-2.ブレーキ検査時に注意すべき所
ブレーキが正常に動作するかの検査になります。フットブレーキとサイドブレーキの両方を検査するのですが、初心者の方はブレーキペダルの踏み込みが甘かったりサイドブレーキの引きが甘かったりして再検査になることが多いです。検査の指示では「ブレーキペダルをゆっくりと踏み込む」と書いてあることもあり、どうしても踏み込みが甘くなりがちですが床を踏み抜くくらいの気持ちでしっかりとブレーキペダルを踏みましょう。
サイドブレーキについてもいつもより強く引くくらいの気持ちで臨みましょう。
3.ユーザー車検の24か月定期点検
ユーザー車検を行うに当たって一番のネックになるのが24ヶ月定期点検です。
自動車の現在の状態をチェックする車検と異なり、24か月定期点検は次の車検まで安全に乗ることが出来るかどうかをチェックするもので、車検と同じく法律で義務付けられています。車検を業者にお願いするのであれば一緒にこの点検を行ってくれる所がほとんどなのですが、ユーザー車検の場合はこの点検を自力で行わなければなりません。
しかし、24ヶ月定期点検には自宅では行う事の難しい特殊な作業なども含まれているため貸ガレージ等に行き自力ですべての点検を行うか、点検の一部又は全部を工場にお願いするかの方法で済ませる必要があります。24ヶ月点検だけを引き受けてくれる業者は少なく、費用についても点検のすべてを行ってもらう場合には20000~50000円ほどかかってしまうので費用が安く済むというユーザー車検のメリットが小さくなってします。出来る範囲の点検は自力で済ませ、24か月定期点検を安く行う事こそがユーザー車検で費用を抑えるポイントだと言えるでしょう。
まとめ
ユーザー車検の流れとポイントをご紹介しました。より細かく知りたい場合は体験記や他のサイトで調べることが出来ますがこのページの内容を押さえていれば問題なくユーザー車検を行うことが出来ると思います。
sumanoriでは他にも一日車検や、車検費用の押さえ方など車検についての記事を多く投稿しています。それらを読むことで車検についての選択肢を広げ、自分に合った車検を考えてみて下さい。