意外と知らない!?免許証の色の違い
突然ですが、あなたの運転免許証の色は何色でしょうか。
多くの方はご存じだと思いますが、運転免許証は3色に色分けされています。
なんとなく、通常はブルーで、グリーンは初心者、ゴールドは上級者のようなイメージを持たれているのではないでしょうか。
今回は、運転免許証の色による扱いの違い、取得方法についてご紹介します。
もくじ
1.まずはここから!グリーン免許証
運転免許証を所持している方なら誰もが手にしたことのあるグリーン免許証。
このグリーン免許証にはどのような意味があるのでしょうか。
1-1.グリーン免許証の取得方法
グリーン免許証は初めて交付される運転免許証です。運転免許センターでの本免許学科試験に合格をすると、その日のうちにグリーン免許証がもらえます。
運転免許証を取得するのは時間やお金もかかり、容易なことではないですが、千里の道も一歩から!運転免許証を持っていない方はこちらの取得を目指しましょう。
1-2.グリーン免許証の特徴と意味
グリーン免許証は「初心者ドライバーの証」です。
こちらの免許証の特徴は、“有効期限が3年間”ということです。初回更新は、“免許取得後3回目の誕生日の前後一ヶ月”なので、それまでの間はこの色です。
また、こちらの免許証をお持ちの方の中で免許取得後1年未満の方は、初心者マークの表示が義務付けられています。こちらの表示をしている車に幅寄せをしたり、無理な割り込みを行ったりすると初心運転者等保護義務違反として罰則を受けてしまうので注意しましょう。
グリーン免許証を持つことが許されるのは一生のうちでもこの期間だけなので、「初心者なんて恥ずかしい!早く更新したい!」なんて思わずにグリーン免許証を持つことのできる貴重な期間を楽しみましょう。
2.初心者は卒業!ブルー免許証
多くの方はこちらのブルー免許証をお持ちではないでしょうか。では、こちらの免許証はどのような特徴があるのでしょうか。
2-1.ブルー免許証の取得方法
運転免許証の初回更新を行うと、こちらのブルー免許証になります。
ブルー免許証の中でも、ドライバーは一般運転者・違反運転者・初回更新者の3種類に区分されます。こちらの区分によって、免許更新の際に扱いが異なります。運転免許の更新手数料は一律2,500円ですが、更新時の講習時間、講習手数料に違いがあります。
一般運転者
一般運転者は、“過去5年間に軽微な違反(3点以下の違反)が1回のみのドライバー”のことです。
免許更新時の講習時間は1時間で、講習手数料は950円です。
違反運転者
違反運転者は、“過去5年間に軽微な違反1回を除く違反などがあるドライバー”のことです。
免許更新時の講習時間は2時間で、講習手数料は1500円です。
初回更新者
初回更新者はその名の通り、“最初の免許更新を行うドライバー”のことです。
免許更新時の講習時間は2時間で、講習手数料は1500円です。
違反運転者になってしまうとなにかと損をしてしまうことが多いので、日頃からの安全運転を心掛けましょう。
2-2.ブルー免許証の特徴と意味
ブルー免許証は3色の中でも一番スタンダードな免許証です。一言で言ってしまえば、残念ながら“一番特徴のない免許証”ということになるでしょう。
しかし、平成14年の道路交通法の改正によって、“過去5年間に軽微な違反(3点以下の違反)が1回のブルー免許証のドライバーは有効期限が5年間”となっています。ここは大きな特徴なので覚えておくと良いでしょう。
3.上級ドライバーの証!ゴールド免許証
ドライバーの憧れであるゴールド免許証。
中には「全然運転しないままゴールド免許証になってしまった」というペーパードライバーの方もいるのではないでしょうか。
では、ゴールド免許証になるとどのような特権があるのでしょうか。
3-1.ゴールド免許証の取得方法
ゴールド免許証は、1994年の道路交通法改正によって作られた運転免許証です。
ゴールド免許証の交付条件は、“運転免許証を取得してから5年以上、かつ過去5年間無事故無違反”です。こちらの条件をクリアし、免許の更新をすると優良運転者として認められます。免許の更新をする前であっても、条件を満たした状態で中型免許や大型免許など、上位の免許を取得した場合もゴールド免許証になります。
また、免許更新時の講習時間は30分で、講習手数料は600円です。
当然のことながら、ゴールド免許証を所持していても、また事故や違反などを起こしてしまうと次回の更新でブルー免許証に降格してしまいます。
3-2.ゴールド免許証の特徴と意味
ゴールド免許証の特徴は主に2つあります。“有効期限が5年間”という点と、“自動車保険に割引が適用される”という点です。
まず、有効期限が5年間になることで、免許更新時の出費や手間を省くことができます。この点は1つの大きなポイントです。
もう1つの大きなポイントは、自動車保険に割引が適用されることです。
最近は、各個人ごとの保険の加入条件などで保険料に差をつける「リスク細分型自動車保険」を扱う自動車保険の会社が増えてきており、ゴールド免許証を所持しているドライバーは保険料が安くなるという仕組みができています。
具体的には、“記名被保険者の免許証がゴールドだった場合、6%~10%の保険料の割引”などがあるようですが、実際いくら割引されるのかは見積りをしてみないとわかりません。
この“保険が割引される”ということがゴールド免許証の一番の恩恵であると言えます。
なお、ゴールド免許証には「優良」の文字が記されます。本当に優良なドライバーというのは「スピードが出せる」「ドライビングテクニックがある」というドライバーではなく、「注意力があって安全運転できる」というドライバーなのですね。
ちなみに、16歳で原付や小型特殊免許を取得して、18歳で普通自動車運転免許を取得後、21歳で免許更新をすれば最短21歳でゴールド免許証ホルダーになることができます。
まとめ
今回は、運転免許証の色による違いについてご紹介しました。
ゴールド免許のメリットは、有効期限や保険料の割引などもありますが、なによりカッコいいということです。身分証明で運転免許証を見せた時の自分を想像してみて下さい。自分もゴールド免許証が欲しいと思ったのではないでしょうか。
自分の免許証をゴールドにするためには、日々の運転時の注意力や思いやりが大切。それが積み重なって初めてゴールド免許証を手に出来ます。
ゴールド免許のドライバーが多くなれば、事故や違反が減っている証拠。近い将来、日本のドライバー全員がゴールド免許証になることを願っています。