意外に簡単!国際免許証の取り方

 

海の綺麗なリゾート地でのドライブ。キャンピングカーでアメリカを横断。海外での運転はドライバーの憧れです。

しかし、海外で車を運転するには国際免許証が必要です。

「国際免許証って取るのが難しそう。。。」

そう思っている方もこれを見れば大丈夫!今回は国際免許証の取得方法をご紹介します。

 

1.国際免許証とは?

 

「そもそも国際免許証ってなに?」という方もいるかもしれません。

まずは国際免許証についてご説明します。

 

1-1.海外でも運転できる!

 

海外で運転をするためには3つの方法があります。

 

  • 国際免許証を取る。
  • 日本の運転免許証を海外の免許証に切り替える。
  • 海外で運転免許試験を受けて、その国の免許を取る。

 

その中でも国際免許証は日本の運転免許を持っている方であれば、比較的簡単に取得することができます。

国際免許証とは、「運転をできる人」ということを海外に向けて日本が証明してくれるものです。

しかし、国際免許証を取得したからといって全世界どこでも運転できる訳ではありません。国際免許証によって運転が認められているのは、ジュネーブ条約に加盟している国のみです。

具体的には以下の通りです。

 

アジア フィリピン、インド、タイ、、バングラデシュ、マレーシア、シンガポール、スリランカ、カンボジア、ラオス、大韓民国
中近東 トルコ、イスラエル、シリア、キプロス、ヨルダン、レバノン、アラブ首長国連邦
オセアニア オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、パプアニューギニア
アフリカ 南アフリカ、中央アフリカ、エジプト、ガーナ、アルジェリア、モロッコ、ボツワナ、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、ベナン、コートジボワール、レソト、マダガスカル、マラウイ、マリ、ニジェール、ルワンダ、セネガル、シエラ・レオネ、トーゴ、チュニジア、ウガンダ、ジンバブエ、ナミビア、ブルキナファソ、ナイジェリア
ヨーロッパ イギリス、ギリシャ、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、オランダ、フランス、イタリア、ロシア、セルビア、モンテネグロ、スペイン、フィンランド、ポルトガル、オーストリア、ベルギー、ポーランド、アイルランド、ハンガリー、ルーマニア、アイスランド、ブルガリア、マルタ、アルバニア、ルクセンブルク、モナコ、サンマリノ、バチカン、キルギス、ジョージア、チェコ、スロバキア
北アメリカ・南アメリカ アメリカ、カナダ、キューバ、グアテマラ、ジャマイカ、ドミニカ、トリニダード・トバゴ、ハイチ、アルゼンチン、エクアドル、チリ、パラグアイ、バルバドス、ベネズエラ、ペルー
行政区域 香港、マカオ

1-2.スイスでの扱い

 

スイスはジュネーブ条約加盟国ではありませんが、スイス入国後12ヶ月間までは、日本の運転免許証でスイス国内を運転可能です。それ以上の滞在で運転をする場合はスイスの免許証への書き換えが必要となります。

逆に、国際免許証はスイスでは有効ではないので注意が必要です(日本の運転免許証の翻訳として利用することができます)。

 

1-3.ドイツでの扱い

 

同じくドイツもジュネーブ条約に加盟をしていないのですが、日本の運転免許証とそのドイツ語訳、もしくは日本の運転免許証と国際免許証を両方所持していれば、6ヶ月間までは運転ができます。それ以上の滞在で運転をする場合は、ドイツの免許証への書き換えが必要となります。

 

1-4.ハワイでの扱い

 

アメリカの中でもとりわけ日本人が多いハワイ州では、入国して1年以内であれば日本の運転免許証で公道を走ることが可能です。しかし、警察官によってはこの事実を知らずに無免許運転として処理してしまう場合もあるようです。その場合、本人もしくは弁護士などの代理人が裁判所へ出頭しなくてはならないので、念のためにも国際免許証を持参することをおすすめします。

 

2.どうやって取るの?

 

では、国際免許証はどのように取得すればよいのでしょうか。
 

2-1.必要なものを揃える

 

まずは、国際免許証取得に必要なものを揃えましょう。

必要書類は以下の通りです。

 

・運転免許証

・写真1枚(縦5センチメートル×横4センチメートル、無帽、正面、上三分身、無背景、枠なし、申請前6か月以内に撮影したもの)

・パスポート等渡航を証明する書類

・以前の国際免許証(持っている場合)

 

特に、有効期限が残り短くなった際に新たに申請する場合は以前の国際免許証を持参しないと、新しい国際免許を発行してくれない場合があります。

 

2-2.会場に向かう

 

国際免許を発行してくれるのは以下の3施設です。

 

・運転免許試験場

・運転免許更新センター

・指定警察署

 

最寄りのところを探して行ってみましょう。

 

2-3.免許証とパスポートを提出

 

まず、受付にて「国際免許を発行しに来た」旨を伝えると、運転免許証とパスポートの提示を求められます。

その後、書類を受け取ります。

 

2-4.発行手数料を払い、書類を提出

 

手数料の2400円を支払い、収入証紙を購入します。購入した収入証紙を貼り付け、記入欄を埋めた書類を提出します。

10分ほどで国際免許証が完成するので、受け取って完了です。

 

まとめ

 

国際免許証の発行は思っていたよりも簡単だったのではないでしょうか?講習などはありませんが、国によってそれぞれ交通ルールが異なるのでよく確認してから運転をしましょう。

日本の運転免許証で運転が可能な国もいくつかありますが、現地の警察官の誤解などを避けることを考えると、海外で運転をする際は国際免許証があるに越したことはありません。

国際免許証を取得すると旅行の幅が広がります。

これから海外旅行に行く際は、レンタカーを借りて一味違った旅を経験してみてはどうでしょうか。