ペーパードライバーでも簡単!バックでの駐車時に意識すべき2つのポイント
「免許を取ったけど実際に運転するのはこわい!!」
自家用車を持つ人が少なくなるにつれて、このようなペーパードライバーの方が増えてきています。ペーパードライバーにとって特にこわいものの一つとして、駐車が挙げられるのではないでしょうか。駐車場では両隣に車がいたり、駐車するまでに時間がかかると同乗者に申し訳なく感じたり、、、
「そもそも教習所で駐車なんてほとんど教わっていない!」なんて声も聞こえてきそうです。
今回は、免許を取ってから一年未満の初心運転者の方や、ペーパードライバーの方でも簡単に駐車ができるようになるためのコツをご紹介していきたいと思います。
もくじ
1.必須のメンタル「切り替えしを恐れるな」
駐車しようとして車体が左右どちらかに寄ってしまった場合には“切り替えし”をするかと思います。ペーパードライバーの中には、切り替えしをすることがカッコ悪いと考えている方や、後ろめたく感じている方が多いようです。
家族や友人とドライブをしている時でも、ドヤ顔で切り替えしをするメンタルを事前に身に着けておきましょう。
1-1.運転が上手い人ほど切り替えしに抵抗がない
運転が上手い人というのはどのような人でしょうか。
色々な意見があるかと思いますが、普遍的に言えることは「事故を起こさない人」です。荒い運転で事故を起こさない人がいたとしても、同乗者からすれば危なっかしくて一緒に乗っているのが怖くなってしまいます。「この人は安全運転だから安心して隣に乗っていられるな」と思ってもらう事こそドライバーの儀表なのです。
それを踏まえて考えてみると、運転が上手い人ほど切り替えしに抵抗がないようです。実際に、車関連の企業に勤めている方々に話を伺ったところ、社内の研修で「駐車時は必ず切り替えしを行うように」と指導がある企業もあるそうです。同乗者や周囲からどう思われているかなんて考えずに、ドヤ顔で切り替えしをしましょう。
1-2.車室の前方にまっすぐ車を位置させる
車室の左右どちらかに寄ってしまった場合や、車体が斜めになった場合には切り替えしが必要になりますが、重要なのはまず車体をそのまま真後ろにバックさせれば理想的なポジションに駐車できるようにすることです。切り替えし時に前進しますが、この時に車室前方にまっすぐ車が位置するように動かしましょう。
よくバックしながらハンドルを捌いて入庫しようとする初心者が駐車に失敗していますが、あれは愚の骨頂です。極力まっすぐにバックして入庫するのが一番リスクの少ない方法ですので、ペーパードライバーの方は無謀なチャレンジはせずに、できることから始めていきましょう。
さぁ、車室前方に車体をまっすぐ位置させることができたら、いよいよバックで入庫していきます。この時にタイヤがまっすぐになっているか今一度確認をしましょう。コツは目視でしっかりと確認をすることです。
目視を怠って、タイヤが曲がったまま入庫してしまうととてもカッコ悪いです。確認しないで駐車して失敗する人を、同乗者は「ペーパーだからしょうがないか」とは思いません。「確認すれば分かることなのになぜ確認しないのか、人間の基本的知性が失われているのか」と頭を疑われるだけです。確認には5秒もかからないはずなので、しっかりと確認して落ち着いたドライバーを演じ切りましょう。
1-3.サイドミラーで車体の向きを確認!
切り替えしを恐れてしまうドライバーの多くが潜在的に抱える問題として、「何度も切り替えしをしていたらカッコ悪い」という考えがあります。確かに駐車場で何度も何度も切り返しをしていたらカッコ悪いと思われても仕方ありません。
では、どうすれば何度も切り替えしを行わずに済ませることができるのでしょうか。コツはサイドミラーで車室の枠線を確認することです。
まず、車体の向きがまっすぐになっているかを確認するために、ドライバー側のサイドミラーを確認します。ゆっくりと入庫しながら、白線とタイヤが平行になっているかを確認します。平行になっているようであれば、車体はまっすぐに入庫できていると言えます。
次に、助手席側のサイドミラーで枠線の位置を把握しましょう。これはドライバー側の枠線にだけ注意していると、「助手席側は扉が開かないくらい狭かった!」という事例が多く発生する為です。助手席側でも枠線内にきちんと収まっているかどうかを確認するようにします。
ちなみに、駐車場車室の枠線は一般的な駐車場で15㎝と相場が決まっています。だからといって15㎝の間隔だけでは扉を開けるのは難しいので、タイヤが枠線よりも少し内側になるように駐車をすると良いでしょう。
助手席に座っている人がいるのであれば、「そっち狭くない?大丈夫?」と声をかけることによって、自分の運転技術をトークでカバーしながら優しいドライバーを演出することができるので是非実践しましょう。
2.絶妙なハンドル捌き < 駐車への意識
駐車が怖いという意識を乗り越えるために必要なのは、F1レーサーのような絶妙なハンドル捌きではありません。必要なのは、駐車に必要なポイントをしっかりと意識して臨むことです。
それでは、早速駐車時に必要なポイントを確認していきましょう。
2-1.入庫前から勝負あり!車室側に車を寄せる
駐車がうまくいくかどうかは、入庫前の段階で既に決まっています。後述しますが、駐車する際にはなるべく車室と車の角度を45度くらいにしておくと、比較的簡単に入庫することができます。
しかし、角度をつけるためには、車体を車室に対して垂直に横付けする際に、車体を車室側に寄せておかなければ難易度は一気に上昇します。入庫する空き車室を見つけたら、なるべく車体を車室側へ寄せるように意識しましょう。
2-2.車体を車室に対して斜めにする
車体を車室側に寄せていたことによって、逆サイドには十分に車体を斜めにするためのスペースが生まれていることと思います。ここぞとばかりに思い切り斜めに車体を振りましょう。目安としては45度くらいまで車体を振ることができれば良いでしょう。
2-3.ハンドルを切った状態でバック入庫する
いよいよバックで入庫をします。バックで進み始める前にハンドルを切りましょう。運転に自信が無いのであれば、駐車時はハンドル操作とアクセル操作は別々に行った方が、リスクが少なく安心です。
まずはハンドルを目一杯切りましょう。ゆっくりと車体をまっすぐにしながら車室へ入庫していきます。入庫する途中で曲がりきれなかった場合や、曲がり過ぎてしまったなぁと感じた場合には、すかさず切り替えしを行いましょう。頑張って切り返しをせずに入庫しようとすると泥沼にはまることも多いです。
車室前方に車体をまっすぐ位置させることができたら、あとはゆっくりと後ろに下がるだけでOKです。これで駐車におけるペーパードライバーは卒業です。
まとめ
切り返しを恐れないという事と駐車時に意識すべきポイントを押さえることによって、人前で緊張していても駐車が上手く出来るようになります。決して難しいことではないので、まずは意識するところから始めてみましょう。
また、初めのうちは駐車場内でも端っこにある、入れづらい車室などはなるべく避けた方が良いでしょう。そうした見極めもドライバーとしてのテクニックの一つです。頑張ってペーパードライバーから脱出しましょう。