ディーラー車検を安くする!誰でも試せるコツ4選

ディーラー車検の特徴は若干費用が高いもの質の高い整備を行ってもらえる、というところでしょう。では、その質の高い整備がお手頃な価格で受けられるとしたらどうでしょう?  ディーラー相手だからこそのお得に車検を行う方法をご紹介します。

 

ディーラーも車検に必死

 
ガソリンスタンドやカー用品店が激安車検を謳い価格競争を行っている中、依然相場が高いディーラーは車検に力を入れていないのかもしれない・・・と思う方もいるかもしれません。しかし実は全くそんなことはありません。ディーラーも車検獲得に必死なのです。

 

ディーラーの車検目標台数

 
ほとんどのディーラーには月ごとの車検の目標台数が存在しています。各ディーラーには車検などを実施するための工場が併設されており、工場の稼働率を一定以上に保つ必要があるからです。

そうした背景から車検目標をクリアするためにディーラーの営業マンは日々奔走しています。車検満了日の半年も前からお客さんに車検の予約を取るようにしている営業マンもいます。また、ディーラーは車検以外にも多くのものやサービスを提供しているので、車検を受けてくれることによる顧客との接点をとても重要視しているのです。他の車検業者も、車検後の整備、点検の無料サービスやガソリンスタンドであればガソリン代値引きサービスなアフターサービスを実施しています。ディーラーの場合、顧客は将来新車を購入してくれる見込み客でもあるのです。顧客管理に力を入れるのもうなずけます。

 

他メーカーの車でも大丈夫

 
ディーラー車検を行うに当たって他メーカーの車を出すのはディーラーに嫌がられるのではないか、部品などが異なるので断られるのではないか、と思う方もいるかもしれません。しかし、ディーラー側としては他メーカーの車に乗られていても車検のお客様であることには変わりありませんので基本的に快く受け入れてもらえます。しかし、ディーラー車検の強みを「自社の車に精通しているため、整備の質が高いところ」と考えている人にとってはそのメリットが薄くなってしまうので車検を他メーカーのディーラーに出すことはお勧めできません。

 

ディーラー車検のコツ

 
ディーラー視点での車検の考え方を理解したうえで、本題のディーラー車検をお得に進めるコツを説明していきたいと思います。ディーラーでお得に車検を行うには時期や値引き対象も重要になってきます。

 

ディーラーが一番車検を欲しがる時期を理解する

 
ディーラーが一年間でもっとも車検の獲得台数を意識するのは3月と9月です。これは決算の時期と重なっています。決算前になると一年間の業績に関わってくるため、ディーラー車検の目標台数も多めに設定されます。なので、ディーラーとしてはその時期に訪れたお客様にはぜひ車検をお願いしてもらいたいと思っていることでしょう。値引き交渉や、その他オプションを付けてもらおうとしている人であれば3月と9月がお勧めだと思います。車検は1ヶ月前から受けることができるので、4月や10月に車検満了日が来る方も前倒しで車検に出すと値引き交渉がしやすくなる可能性があります。

 

ねらい目は最終週

 
3月・9月が値引き交渉には良いといっても、車を買った時期によって車検月は左右されてしまいます。それ以外の月の方は月の最終週に見積もりを取るようにすると良いでしょう。前述したとおり、ディーラーには月ごとの車検目標台数が存在します。目標台数への意識が強くなる月の最終週は値引き交渉のチャンスと言えます。

また、同様の理由で月末であれば工場が忙しくても車検を受け入れてくれる所が多いそうなので予約していなかったけど早めに車検を通したい!という方も月末であればディーラー車検がねらい目です。

 

予算を予め伝えると良い

 
他の車検業者では行っている人は多いかもしれませんが、予め予算を伝えてその予算を元に整備する内容を整備士に決めてもらうのはディーラー車検であっても有効です。

ディーラーは車の安全を第一に考えているため、半年後や一年後に交換が必要になるであろう部品も交換することがあり、その影響もあって車検の費用が高くなることがあります。しかし、ディーラー側も車検が欲しいので無理にその整備を入れようとしてお客様を逃すよりは交換を削ってでも車検を受けに来てもらいたいのです。ディーラー車検だからと全てディーラーに決められるわけでは無いという事を意識しておきましょう。

また、相見積もおすすめです。値段設定が異なるため他の車検業者と同じくらい安くしてもらう、ということは難しいかもしれませんが値段と内容の差を吟味するための判断材料になると思います。

 

値引き交渉のポイント

 
では、実際に見積もりが出て、整備や部品交換の内容も決定となって、さらにそこから値引きの交渉をしようと思った場合どのように交渉するのが良いのでしょうか。

一番おすすめなのは部品代をディスカウントしてもらうように交渉する事です。ディーラーは純正品をメーカーから直接仕入れているため部品代の利益率は他の車検業者と比べて大きいです。そのため値引き交渉をするのであれば、交換する部品に対して値引きをお願いするのが良いでしょう。

逆におすすめできないのは工賃の値引きです。工賃は整備工場が技術、人件費などを基に独自に定めるレバレートと呼ばれる作業工賃指数を基に決められているためそれを値引きすることは整備のプロの技術を低く見積もっていると思われかねません。整備士の方の心証を悪くさせることは今後のつながりにも支障が出かねないので避けるようにしましょう。

 

最後に

 
ディーラー視点での車検の考え方とそこから見えてくるお得に車検を行うためのコツをご紹介しました。一つ覚えておいてほしいことは、いくらディーラーが値引きをしてくれるとしてもその他の格安車検業者より安くなることはない、ということです。安さを一番に重要視しているのであればガソリンスタンドなど安い車検業者にお願いするのが得策です。

また、紹介したこれらのコツはディーラーの売上や現在の工場の稼働状況など様々な条件に影響されるので必ず値引きしてもらえる、融通を利いてもらえるわけではありません。そのことをしっかりと注意したうえで、ディーラー車検をお考えの方はぜひこれらの方法を試してみてください。