大富豪の証!華麗なるロールス・ロイスの世界

 

ロールス・ロイスという車をご存知でしょうか。新車で最も安いもので3200万円を超える大富豪の証です。車両・サービスすべてが洗練された完璧な最高級のショーファードリブン、それがロールス・ロイスです。

今回は、そんなロールス・ロイスの華麗なる世界をご紹介します。

 

1.ロールス・ロイスとは

 

普段ほとんどの人が関わることのないロールス・ロイス。驚くほど高額の車は何が特別なのでしょうか。

 

1-1.大富豪の証

 

ロールス・ロイスは、イギリスで1906年に設立されました。現在、新車の中で最も安いものでも3000万円を超えます。最高級のラグジュアリーカーなので、並大抵ではない相当なステータスといえるでしょう。日本においても、御料車として使われています。

 

1-2.ラインナップと新車価格

 

現在のロールス・ロイスは、大きく分けて「ゴースト」「レイス」「ファントム」の3車種があります。死者を思わせるような不気味さのあるそのネーミングセンスもロールス・ロイスならではといえるでしょう。もともとは「幽霊のように存在を感じさせないほどの静けさ」と「もう2度と死ぬことのないような永遠の耐久性」から名付けられました。3車種それぞれの特徴をみてみましょう。

 

Ghost(ゴースト)

出典:http://www.goo-net.com/newcar/ROLLSROYCE.html
出典:http://www.goo-net.com/newcar/ROLLSROYCE.html

ゴーストは、最高級車種であるファントムを一回り小さくした、ロールス・ロイスの中では最もシンプルな車種です。ベースグレードであるSWBは32,750,000円、ホイールベースが延長されているEWB(エクステンデット・ホイールベース)は38,750,000円です。

 

Wraith(レイス)

出典:http://www.goo-net.com/newcar/ROLLSROYCE.html
出典:http://www.goo-net.com/newcar/ROLLSROYCE.html

レイスは、ゴーストのクーペタイプとしてラインナップに加えられました。ファストバックスタイルのルーフが特徴的で、通常のドアとは反対に開閉する「コーチドア」を採用しており、車両価格は34,900,000円です。また、ロールス・ロイス史上唯一テレビゲーム(Forza Motorsport5)に登場した車種でもあります。

 

Phantom(ファントム)

出典:http://www.goo-net.com/newcar/ROLLSROYCE.html
出典:http://www.goo-net.com/newcar/ROLLSROYCE.html

ロールス・ロイスの中でも最も高額なのがこのファントムです。パルテノン神殿をモチーフとして作られたフロントフェイスは威圧感があり、かなりインパクトがあります。こちらはオーナーが後部座席に乗ることを前提としており、SWBで51,670,000円、EWBで59,950,000円とゴーストやレイスよりもさらに2000万円ほど高いという驚きの価格の車です。

 

2.徹底されたラグジュアリー

 

超高級車であるロールス・ロイスには、徹底された装備と一流のサービスがあります。

 

2-1.特注プログラム「ビスポーク」

 

ロールス・ロイスはなんと、顧客が望んでいるものは何でも作るそうです。つまり、ロールス・ロイスを手にしたオーナーは様々なカスタマイズを施すことができるのです。先ほど新車価格をご紹介しましたが、ロールス・ロイスのオーナーはこれをベースに、各々の自分好みのカスタマイズを加えるので、上記の価格は新車購入の際の最低価格で、実際はもっと高額であると考えるのがいいでしょう。

ロールス・ロイスは、オーナーが手を施すことによって完成する、無限の可能性を秘めた車なのです。

 

2-2.ドアに隠された傘

 

ロールス・ロイスの左右のドアには傘が隠されており、ボタンを押すと飛び出してきます。なおこの傘にはロールス・ロイスのエンブレムが施されており、芯は強硬度カーボンファイバー、幌はエルメス製の生地でできています。なんとこの傘だけでも1本10万円だそうです。

 

2-3.盗むことの許されない女神像

 

ロールス・ロイスのボンネット先端には、ロールス・ロイスの象徴ともいえるThe Sprit of Ecstasy(スピリット・オブ・エクスタシー)という翼を広げた女神のエンブレムが神々しさを放っています。最高級の象徴であるこのエンブレムは盗難被害に遭う事も少なくなかったとか。

そこで、ロールス・ロイスは、2004年ごろから盗難防止のため、標準搭載でエンブレムにある仕掛けを搭載しました。その動画がこちらです。

 

なおスピリット・オブ・エクスタシーは、ドアをロックすると自動的に格納され、エンジンスタートと共に再び現れるようです。

 

2-4.動かないホイールのエンブレム

 

通常、車のタイヤホイールの中心のエンブレムは走行中にはタイヤと一緒に回転し、見えなくなってしまいますが、ロールス・ロイスのタイヤホイールの中心のエンブレムは走行中でも回転せず、かなり目立つようになっています。こういったところにもロールス・ロイスの気品さを感じられますね。

 

2-5.音楽はクラシックのみ

 

車内のFMはクラシックのみ聴くことができるそうです。優雅な車には優雅な音楽でなければならないということでしょうか。
 

 

2-6.自動ドア

 

後部座席に乗り込んだ後は手元にあるボタンを押すだけで、ドアが自動的に閉まるので、わざわざドアに手を伸ばす必要も乗り出す必要もありません。ロールス・ロイスには、こういったVIPに苦労を掛けさせない様々な工夫がなされています。

 

3.ロールス・ロイスの都市伝説

 

圧倒的な車のクォリティと洗練されたサービスによって築き上げられたブランドだからこそ、様々な噂が飛び交います。

 

3-1.砂漠にて

 

ある富豪がロールスで砂漠を横断中に故障。無線でサービスセンターと連絡を取ったところヘリコプターで新車のロールスを空輸して故障したロールスを持ち帰り、富豪は無事帰宅出来たという伝説があります。
これには後日談もあり、富豪が代金を支払おうとロールスに連絡した所そのようなサービスは行っておりませんと言う回答に加え、「お客様、ロールスロイスは故障しません」と、返されたというお話です。
引用:http://www.excite.co.jp/News/car/20120523/Clicccar_155432.html


 

3-2.ホテルで知らぬ間に

 

キップリングはロールス・ロイスの熱心なファンであり、自身のファントムを運転して1932年に南フランスへの長距離ドライブに出かけた途上、トラブルに見舞われ走行不能となり、業者に依頼してホテルまで牽引し最寄りのディーラーに電話した。最寄りとは言えディーラーは遠く、明朝に出発しても到着は明日の昼過ぎだと考えたキップリングは酒を飲み酔っぱらって寝てしまったが、次の日昼前に起きて来たキップリングに対しホテルのマネージャーが「お客様のクルマはもう修理が済んでおります。今朝の明け方、数人のメカニックがやってきまして修理しておりましたが、総てを終えてお客様がお起きになる前に帰りました」と伝えて来たという。またこの件に関し請求書は送られて来なかった。
引用:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%B9


 

3-3.純金のホーンボタン

 

フレデリック・ヘンリー・ロイスが南フランスで試作シャシをテスト中ホーンボタンが焼き付き、怒ったロイスは工場に電話し「以後のホーンボタンは金の接点でなければならない」と命じた。リレーで操作する技術が出て金接点が不要になった後も設計部の見落としでホーンボタンを金接点付きで作り続けたというが、この話が新聞の見出しになった時には「ロールス・ロイス、純金のホーンボタンを持つ車!」とあったという。
引用:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%B9


 

3-4.驚愕の静粛性

 

「ボンネットの上に銀貨を立ててエンジンを掛けても倒れない」
引用:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%B9

 

3-5.ロールス・ロイスが100万円台で買える!?

 

中古車でも2000万円~3000万円ほどのロールス・ロイス。そんなロールス・ロイスをなんと100万円台で購入する方法があるのです。
 
それは、「シルバースパー」という車種を中古で購入すること。上手くいけば120万円ほどで購入することが可能です。年代物ではありますが、ロールス・ロイスを所有することに変わりはありません。ロールス・ロイスのエンブレムはもちろん、スピリット・オブ・エクスタシーも輝いています。
手の届く範囲でロールス・ロイスを所有してみたい方は中古車を調べてみるのもいいかもしれません。

 

まとめ

 

未知のロールス・ロイスの世界、少しは身近に感じられたでしょうか。こんな規格外の車、一度は乗ってみたいですね。

噂については、真偽のほどは定かではないですが、超一流のロールス・ロイスであればどれもあり得そうな話です(ボンネットの上の銀貨が倒れないのは本当だそうです)。

ロールス・ロイスに興味を持たれた方は、ぜひ購入をおすすめします!笑